2 GISの基礎知識
2.1 GISデータのフォーマット
現在流通しているGISデータのファイル形式のうち,代表的な以下の3つを紹介します。
- シェープファイル
- GeoJSON
- KML
シェープファイルは現在デファクトスタンダードとなっているGISデータのファイル形式で, ESRI社(ArcGISなどのGIS製品で有名)によって開発・規格化されました。
GeoJSONは,JSON(JavaScript Object Notation)を元に開発されたフォーマットです。 GeoJSONのファイルはテキストファイルなので,テキストエディタで閲覧・編集することも可能です。
KMLは,地理情報をXML(eXtensible Markup Language)で記述します。 Google Earthのファイル入出力に利用されたことで広まりました(KMLのKは,Google Earthの旧称であるKeyholeに由来するようです)。
2.1.1 Simple Featuresとは
Simple Features(正式にはSimple Feature Access)は, GISで使用される点・線・多角形などの幾何学図形からなるGISデータの,コンピュータ内部での保存およびアクセス方法に関する標準規格です。 Open Geospatial Consortium (OGC)とInternational Organization for Standardization (ISO)によって規格化されています。
このSimple FeaturesをR
で実現するためのパッケージがsf
です。